「NISA・つみたてNISA」という言葉を聞いたことはありませんか?
近年、日本の金融資産はかなり預金に偏っており、その流動性が非常に鈍いことから、現在貯蓄に回っている個人資産を、より投資に振り向けられやすくなるよう投資環境を整備していくことにより、「貯蓄から投資へ」の流れを促進し、経済の活性化へつなげていくことを目的とした制度です。
今回はNISA・つみたてNISAの違いと税金についてご紹介します。
【NISA・つみたてNISAの違い】
(1)非課税期間・投資限度額
・NISA→投資した年から最長5年間・120万円以下(年間)
・つみたてNISA→最長20年間・40万円以下(年間)
(2)対象商品
・NISA→国内株式・海外株式・投資信託
・つみたてNISA→国が定めた基準を満たした投資信託
(3)口座開設期間
・NISA→~2023年開始分まで(2024年~新制度へ)
・つみたてNISA→~2037年開始分まで
【税金について】
通常、株式の売買・投資信託の売却益、配当金・分配金を受け取った場合20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA・つみたてNISAの口座の株式の売買や投資信託の売却益、配当金・分配金については非課税になります。
例えば、5年後に10万円の利益が出た場合、一般の証券口座の場合は20,315円税金が引かれて受取金額が79,685円になりますが、NISA・つみたてNISA口座の場合は非課税なので受取金額が10万円になります。
【最後に】
NISA・つみたてNISAの併用はできません。一度にまとめて投資をしたい人や、株主優待狙いや個別株式の値上がり期待など株式に投資したい人などはNISA、何千とある商品の中から選ぶのが難しい人やコツコツと将来のために、じっくり投資したい人などはつみたてNISAから始めてみてはいかがでしょうか。
あくまでも投資ですので、必ずしも利益が出るとは限らず、損失になる場合もありますのでご注意ください。
【トピックス】NISA・つみたてNISAとは
2021-04-08